2020年5月20日水曜日

90's? BILL TRAYLOR tee

自分の集めているジャンルの1つに、"アウトサイダーアート"という

モノがある。

アウトサイダーアートというのは、一般的には、美術的学習を基礎から学んでない人の

絵、プリミティブアート、民族芸術、素朴派、もっと言えば精神疾患のある人が描いた絵

(ネガティブに聞こえるかもしれないが全くそんなつもりはない)を指す時に使われる言葉。

数年前にアウトサイダーアートというモノを初めて目の当たりにした時、

14歳の頃初めて古着屋に入った時のあの感覚

17歳の時初めてオールドスケートのデザインを見たあの感覚

と同じ、背筋がゾクゾクッてなるあの時と同じ感覚がした。

それからはトントン拍子でその世界にハマっていき、尊敬する大先輩に

無理を言って売って頂いたり、色々な知識を教えてもらったりした。

そしてまだまだ探求中である。

90's? BILL TRAYLOR tee(NOT FOR SALE)

アウトサイダーアートの巨匠中の巨匠、BILL TRAYLOR(ビルトレイラー)のTシャツ。

ビルトレイラーは正にアウトサイダー中のアウトサイダーな生い立ちで

奴隷の子供として産まれ、ほぼほぼホームレスのような暮らしをして

80歳になり、動けなくなり生活保護を受けながら死人埋葬部屋で暮らしていた

というマジでハードな人生を送っていた人。

そして85歳で絵に目覚め、路上で安い値段で自分の絵を売り出す。

それを見た同じく画家のチャールズシャノンが感銘を受け全面的にビルトレイラーを

バックアップし、サポートし続けて、結局ビルは95歳で亡くなるのだけどその10年間で

1500枚もの絵を描き続けた。
ビルトレイラーの本は2、3冊持っているけど、どれも共通しているのは

そんな境遇のくせに、"それ"を感じさせないところ。

何処か優しくてたまに切ない感じが癖になる。

僕が影響されてる画家の1人にフィリップガストンという人がいるのだが、

彼は自分の描く絵のマイナス要素を如何に見る側に伝えないようにすることが芸術だ

的なことを言っていたが、ああ、正にその通りだなと思う。

話が芸術話に脱線しそうなので、話を戻すが

このTシャツは前回買い付けのローズボールフリーマーケットで見つけた。

初めてビルトレイラーのTシャツを見つけた喜びで、サイズやら状態やら年代やら

どうでもいいという気持ちで向こうの言い値で即買いした。

サイズも僕でパツンパツンだし、多分90'sかなって感じだが00'sかもしれないし

後刷りかもしれない。

けど、それで良いのである。

自分はこの先もずっとこの感覚と生きていくし、迷うつもりも全くない。

熱くなりましたがNOT FOR SALEです。

では◎

0 件のコメント:

コメントを投稿